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侍の子孫が住む『コリアデルリオ』で出会った日本【スペイン】

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私がコリアデルリオを訪れたのは、2014年の世界一周中です。
陸路でポルトガルからスペイン経由でモロッコに向かう途中、セビリアという街に滞在しました。

セビリアは、スペイン南部のアンダルシア州にあるスペイン第4位の都市です。
レコンキスタ以前にアラブ人がこの地を支配していたため、当時の建物や雰囲気が色濃く残っています。

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セビリアに滞在した理由は、この街から約16キロメートルほど南にある『コリア・デル・リオ(Coria del Rio)』という集落を訪問するためです。

「このコリアデルリオの街には、侍の子孫が多く住んでいる。」

昔、そんな嘘みたいな話を本か何かで読んだことがありました。

今から400年前、仙台藩の伊達政宗の命令で支倉常長という人物が約180人の日本人軍団を引き連れて、スペイン国王とローマ法王に会うため、欧州へやってきたときにこの街で長期滞在しました。
いわゆる「慶長遣欧使節」です。

その時に一部の侍がこの街に残ることを決心し、その子孫らが今も存在するそうです。
彼らは今も『Japon(ハポン)=日本』姓を名乗っているとの事です。

当時はインターネットでも「コリアデリリオ」や「侍の子孫が住む町」の情報が少なく、一度だけメディアで取り上げられたのを見た事があったのですが、本当なのかどうかを自分の目で確かめたいと思っていました。

そんな興味深い話を知った時から、世界一周をする時に必ず訪れようと決めていました。

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コリア・デル・リオへのアクセス

セビリアからコリアデルリオまでは、ローカルバスを利用し、乗り換えなしで行く事ができました。
このセビリアの街にはいくつかバスターミナルがあるのですが、コリアデルリオ行きのバスが出ていたのは『Estación de Autobuses Plaza de Armas』というバスターミナルです。

バスナンバーは『142』の「Coria del Rio」行き。
始発がセビリアにあるこのバスターミナルで、終点がコリアデルリオです。

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当時はグーグルマップ等があったものの、今ほど簡単に見つけられる検索機能がなかったのでバスターミナル探しに時間がかかりました。
今はグーグルマップ等のクオリティが上がって、何でも簡単に見つけられるのでとても便利だと思います。

ちなみに私がこのバスを利用したのは2014年の事です。
2020年現在もおそらく同じバルターミナルのバスナンバーかと思いますが、実際に行く場合は一応マップや現地で調べてみて下さい。

偶然コリアデルリオで日本さんと出会う

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142番のバスで走ること約一時間、標識も何もない入り組んだローカルな町にある公園の前でバスが停車しました。
バスの運転手がここで降りろと言うので、とりあえず降りてみました。

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一応、コリアデルリオでの目的地は『支倉常長の銅像』がある場所ですが、標識も何もないので一体自分がどこにいるのか、本当にここがコリアデルリオなのかどうかもわかりませんでした。

英語で話しかけるも、スペイン人は大都市でもはあまり英語を話さないので、ほとんど会話が通じません。
こういうドローカルな場所はなおさらです。

ちなみにこの町では観光客も皆無ですが、日本人なんて全く見かけませんでした。

とりあえず周辺の散策をスタート。
ぶらぶらと歩いていると、「JAPON×CORIA DEL RIO」と書かれたこんなTシャツが飾られているお店を発見!

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とりあえず、ここが侍の子孫が住むというコリアデルリオの街で間違いなさそうです。

その後、大きなメインストリートのような道に出てみました。
街の雰囲気は、日本でいう地方の下町のような感じです。

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偶然見つけたハム専門店で安い生ハムを買って食べみましたが、やっぱりスペイン産のものはかなり美味しかったです。
この生ハム屋で買い物に来ていた地元のおばさんが少しだけ英語を話せたので、支倉常長の銅像はどこにあるか聞くと、

「あなた達、ハポネス(スペイン語で日本人)?」と、驚いていました。

珍しそうな反応だったので、日本人は未だあまり来ていない場所なのかと思います(現在は前より日本人も増えているかもしれません)。

そして、支倉常長の銅像があると教えてもらった場所へ向かいます。

コリアデルリオの街なかには、日本語で店名が書かれたお店がいくつか点在しています。
日本人観光客がいないにも関わらず、日本語で店名を書いているという事は、やはりこの街と日本にはそれなりに深い関係があるという事ではないでしょうか。

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途中で道が分からなくなり、井戸端会議していた地元のおじいさん二人組に、携帯画像で保存していた支倉常長の銅像見せ、片言のスペイン語で「Hola!donde esta(どこですか)?」と聞いてみました。

すると片方のおじいさんが少し驚いた表情で、もう一人のおじいさんを指さしてこう言いました。

「お前たちハポネス(日本人)か?彼の名前はハポン(日本)だよ。」

偶然にも第一ハポンさんを発見!

本人に確認しましたが、確かにJaponさんです。
本当に『日本』さんがいました。

どう見てもスペイン人だ!と思いましたが、侍の血が流れているといっても400年も前にやって来た人の子孫なので顔がヨーロピアンなのは当たり前ですね。

一緒に写真撮影をしましたが、半目なので掲載は控えておきます。

支倉常長の銅像を発見

その後、ハポン(日本)さんに支倉常長の銅像がある場所を教えてもらい、その方向へ歩いて行くと市役所がありました。

よく見ると、市庁舎の入口には日の丸が上がっていました!
しかも外壁にはスペイン語と日本語が書かれています。
「慶長遣欧使節」400周年を記念して作られた銘文との事です。

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館内へ入って市の係員に支倉常長の事を尋ねると「ハポネスなのか?侍の場所ならここだ。」と地図を渡してくれました。

その地図を頼りに川沿いにある『カルロス・デ・メサ公園』というローカルな公園に辿り着きました。

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コリアデルリオ全体の地図もあります。

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そして、ついに支倉常長の銅像を発見!

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かなりクオリティの高い侍の銅像です。
1992年に宮城県から贈呈されたそうです。

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かなり時間をかけて探しましたが、今ほどグーグルマップのクオリティが高ければ、支倉常長の名前を検索しただけでみつける事ができるかもしれません(^^;

支倉常長像の横には日本の皇太子(現天皇陛下)が植えた桜の木がありました。
どうやら一昨年、皇太子様がこの地を訪れたそうです。

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銅像と植木を見ることができ、大満足しながら到着した時のバス停の方へ。

行きとは別の道を歩いて(実は迷っただけ)、商店街へ立ち寄ってみました。
その途中で電柱に掲げられたのぼり旗には、侍の絵と「支倉常長」という字が日本語で書かれています。
スペイン語が読めないのではっきりとはわからないですが、おそらく慶長遣欧使節400周年の旗かと思います。

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コリアデルリオの白い街並み

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迷いながら道を歩いていると高級住宅地帯の様な場所へ入り込んでしまいました。

どこの家がとてもお洒落なので、外から覗き込んでいると、いかにもお金持ちそうな老夫婦がやってきて、「よかったら中を見て行くか?」と聞いてくださったので、お言葉に甘えて見学させてもらうことに。

玄関に数字が書かれているのは、多分ですが建物ができた年ではないでしょうか。
もしそうだとすると、このお家は約200歳の家です。

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絵に描くような南欧らしいお洒落な家屋でした。
内壁はタイル張りの伝統家屋です。

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日本に帰ったら写真を送ってくれと言われ、住所を交換しました。
Facebookでもなくメールアドレスでもなく、住所交換するのは初めてでした。

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その住宅街の高台に建つ教会から見た街並みです。
真っ白さがいかにも南スペインらしく、素晴らしい景色でした。

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もしこの教会が大昔からあるなら、慶長遣欧使節としてコリアデルリオを訪れた侍達も絶対にこの場所へ来ていると思います。

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一日だけでしたがコリアデルリオに滞在してみて、この町がとても好きになりました。

スペイン人ゲストにコリアデルリオの事を聞いてみた

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私が営んでいるゲストハウスには、スペイン人のお客さんもそれなりに来て下さります。

そのなかでセビリア出身の若いカップルが来てくれた時にコリアデルリオの事を知っているかどうか聞いてみました。

すると「セビリアの近所だし勿論知ってるよ。侍の子孫が沢山住んでいて、Japon(日本)っていう名前の人が結構いるよ。」と言っていました。

また1、2年前には、コリアデルリオの近くにある学校を卒業したというスペイン人マダムがが来て下さりました。
コリアデルリオの話になり、彼らは本当に日本人と関係があるのかと聞いてみました。

「私の同級生にもJapon(日本)さん何人かいたし、彼らも先祖が日本人の血を引いているという事を自覚しているわ」と言っていました。

セビリア周辺ではコリアデルリオの事を知っているのは当然で、日本人の子孫が多く住んでいるという事もかなりの割合の人が知っているそうです。

やはり、コリアデルリオと日本に関係があるというのは噂レベルではなく、確かなのだと思います。
コリアデルリオと日本に関係する資料がもっと沢山出てくる事を楽しみにしています。

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