サンマリノ共和国は、イタリア半島の中にある世界で5番目に小さな国家です。
また、現存する世界最古の国は日本だといわれていますが、サンマリノは現存する世界最古の共和国として知られています。
そんな小国家ですが、ナポレオンがヨーロッパ中を占領した際も対等の立場を維持し、独立を保ったというすごい国です。
何百年も周辺国に侵略されることもなく、イタリアに編入する事もなかった国だという事を聞き、昔から興味を持っていました。
そんなサンマリノ共和国を訪れた時のことを書きます。
サンマリノ共和国の最寄りの街 『リミニ』
サンマリノへ行くには、最寄りの都市であるイタリアのリミニへ行く必要があります。
この街がサンマリノ共和国の玄関口となります。
飛行機の場合は、リミニ空港が最寄りの空港となります。
鉄道で行く場合は、日本人にも人気のボローニャの駅からリミニ駅まで約1時間半です。
リミニはアドリア海に面する沿岸の都市です。
人口約15万人なので、それなりに大きな街ですね。
市街地は歴史的な街並みですが、海沿いはリゾートチックな雰囲気があります。
実際、イタリア人には人気のリゾート地の様です。
リミニは、ローマ時代を起源とする都市なので、街の至る所に古い建造物が点在しています。
このティベリウスという橋は、約2000年前に造られたものですが今も現役です!
ヨーロッパは石造りの建造物が多いので耐用年数が長いですが、2000年は作った人もびっくりするでしょうね。
サンマリノ目的でやってきたリミニの街でしたが、がっつり観光を楽しみました。
リミニで滞在した宿
サンマリノの宿は、基本的にミドルクラス以上の高めのホテルばかりなので、リーズナブルな宿が点在するリミニに宿泊しました。
私達が滞在したのは『Eriale Hotel』
全室個室型のゲストハウスのようなホテルです。
家族経営の宿です。スタッフは超がつくほどフレンドリーで居心地の良い宿でした。
部屋はとても綺麗で清潔。暖房やテレビもついていて中級ホテルのように快適でした。
朝食に生ハムや手作りのケーキや洋菓子まであり、かなりコストパフォーマンスも高かったです。
しかし、リミニはリゾート地ですが、私達が訪れたのは冬だったので夏は料金が変動するかと思います。
リミニ駅から1キロほどの距離ですが、駅のバス停から11番のバスで宿のすぐ近くまで行く事ができます。
観光客人気のビーチも歩いてすぐです!
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リミニの宿(エクスペディア)
サンマリノの宿(エクスペディア)
リミニからサンマリノ共和国
リミニ駅前の大通り沿いにバス停があります。
『Roma, Sanmarino』と大きく書かかれています。
Bonellibus(英語)というバス会社を利用しました。
おそらくリミニ~サンマリノ間ははこの1社のみだと思います。
1~2時間毎に運行しており、約50分でサンマリノ共和国の中心地に到着します。
特に入国したというアナウンスもなく、目立った標識もないのでいつの間にかサンマリノに入国していました。
サンマリノのバス停はかなりの高台にあります。
バス停から見た景色。
空からの日差しが神々しい。
そこから徒歩でサンマリノのシンボルでもある『絶壁の城砦』を目指しました。
ちなみに絶壁の城壁は全部で3つあります。
まずは、サンマリノのメイン広場でもあるリベルタ広場。
フランスから贈られた『自由の女神』があります。
ニューヨークにある自由の女神よりこっちが先輩です。
その後ろの建物は政庁です。
年2回、ここで執政という首相の役割を果たす人が議員の中から2人選ばれます。
驚いたことに任期はたった6ヶ月で、サンマリノ市民ならだれでも申し込めるそうです。
中学校の生徒会選挙か!
人口が33,000人の国だとはいっても、100人に1人ぐらいはとんどもなく面倒な人がいるはずですが、それでもこのシステムで成り立っているというのは凄い事ですね。
こんな街並みです。
さらに上の方に行く、高台に教会があります。
『Basilica di San Marino』という立派な建物です。
さらに上へ行くと、1つ目の城砦がありました。
本当に絶壁に建てられています。
2つ目の城砦。
そして、ついに最後の城砦。
絶景!何キロも先まで見渡すことができます。
最後にある3つ目が一番見応えがあるのではないでしょうか。
来た甲斐がありました!
P.S. サンマリノ神社
数年前、サンマリノ共和国に初の神社ができたそうです。
その名もサンマリノ神社。
てっきりサンマリノ市街にあるものだと思っていましたが、どうやら郊外にあるそうです。行くつもりだったのですが、ちょっとアクセスがややこしく、時間もなかったので諦めました。
もし次にサンマリノへ機会があれば必ず立ち寄りたいと思います。
サンマリノ共和国は、今まで行ったことがあるヨーロッパの都市のなかでも上位に入るお気に入りの街となりました。
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