プロフィールにも書きましたが、現在私は神戸でゲストハウスを運営しています。
宿をやろうと決めたのは10年以上前のことで、オープンしたのは3年前の2017年。
開業時期は狙ったわけではなく、個人的な理由です。
なぜ今頃のオープンになったのか、経緯を書きたいと思います。
いつでも始められると高を括っていた
私が10年前に宿開業を考えていたとき、「ゲストハウスはいつでもどこでもできる」と思っていました。
ゲストハウスなんて一部の物好きな変わった旅人がやるもので、流行るものでも大きく儲かるものでもないと多くの人が考えていたかと思います。
インバウンドなんてほとんど無縁の時代でしたし、 私もそう考えていた一人です。
当時、日本にはユースホステル以外にゲストハウスは東京や京都など、まだ大観光都市のほんの一部に数か所しかありませんでした。
流行る予兆すらなく、同じようなスタイルのユースホステルは昔から国内にも点在していましたが、今のゲストハウスのように特別注目すらされていませんでした。
そもそも『ゲストハウス』という名前が浸透しておらず、安宿やホステル、バックパッカーズという呼び名だったかと思います。
相部屋がメインのゲストハウスは、海外好きバックパッカー以外の日本人にはウケるものではなく、これからも流行るわけが無いと思っていました。
実際に地方にあった相部屋式の宿には、バイカーもしく中長期の旅行者、外国人がメインでした。
今の様に普通の日本人旅行者が普通に使っているという事はあまりなかったと思います。
しかし予想外にも2010年代に入った頃から、地方にもゲストハウスがぽつぽつと誕生し始めました。
そして、2012年ごろからインバウンド&東京オリンピック決定もあり、この数年で日本中に宿が誕生し、現在は宿泊施設だらけです。
「お金もないし、会社員として働いて10年後ぐらいにらオープンしよう!」と考えていた当時の自分をぶん殴ってやりたい。
世界一周をスタート
そんななか、私は25歳の時に結婚して退職し、ついに宿を開業…でなく、
住所不定無職になりました。
そして、「世界の宿調査」という名目で無期限の世界一周をスタートしました。
「は、なんで?」って思われるかもしれません。
だって、長年の夢だったのです。
そのときに退職してそのままスムーズに宿をオープンしていれば、当時の同業者はまだかなり少なかったので、収益だけを考えると結構儲かってたかもしれません。
でも一度宿をオープンすると、1年以上の休みなんていつ取れるかわかりません。
というか、永久に取れないかもしれない。
よく「定年後に行けば良い」という事も言われていましたが、そのときは元気に動けるとは限りません。
人生何が起こるかわからないのです。
それにもし一度商売を始めてしまえば、しばらく手が離せません。
世界一周が本当の夢になってしまう可能性があります。
今行かなければ一生後悔する!と思いました。
実際、帰国して今考えても絶対に行った方が良かったし、後悔した事はないです。
結局、日本に帰ってきたのは1年7か月後でした。
ゲストハウスの物件探し、そしてオープン
2015年7月、1年7か月ぶりに帰国しました。
さあ、宿の場所を探そう!
という事で物件調査を開始。
私達が探していたのは古民家だったので空き家なんていくらでもあるし、難易度は高くないと考えていました。
すぐ見つかるでしょう。というぐらいに甘く見ていましたが、全然見つかりませんでした。
待てど暮らせど見つかりません。
物件探しの詳細はまた後日書こうと思いますが、その年の前後から民泊ブームに火がつきかけており、家の持ち主さんに「民泊」という認知が広がり、元々あまりなかった物件がさらに見つかりにくくなっていたのです。
家主さんに民泊とゲストハウスの違いを説明しても、なかなかわかってもらえませんでした。
一般の人には「民泊」という名前が広がり、「ゲストハウス」はまだあまり認知されていませんでした。
当時はテレビで民泊問題が取り上げられ始めていたので、物件が手に入らなくなったのは当然と言えば当然です。
結局、物件が見つかって宿をオープンしたのは探し始めてから約2年後の2017年。
狙ってこのタイミングでオープンしたのではなく、実はただこの時期になってしまったのです。
先述しましたが、退職後すぐに宿をオープンしていれば、同業者がかなり少なかったので、それなりに知名度も上がり、儲かっていたかもしれません。
でも世界一周を選んだことに全く悔いはありません。
勿論、生活していくうえで蓄えは必要なわけですが、私はがっつり儲けたいというよりも宿を運営しながら生活していきたいと考えているからです。
この仕事が好きなのでやっています。
人生はやりたい事をやってなんぼだと思っています。
今回は宿をオープンした経緯を書きましたが、これから宿運営について実体験や現状を書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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